【代表挨拶】

突然の決断でした。

私は真空技術でめっきを行う表面処理会社を経営していますが、知人から

「炭素をめっきする不思議な技術がある」と知らされて溶融塩技術の研究会に参加しました。

それから5年程経って、中国企業がこの技術を日本から取得して世界で最初に事業化しようと

画策しているということを聞いた時でした。

「日本の技術が流出してしまう。うちがやろう!」 ただやみくもに言ったのではありません。

この研究会のメンバーは我社を除けば上場大企業ばかりで、ほとんどが自社製品の加工しか

考えられないモノづくりの企業でした。それに対し、唯一私の会社は対象を限定しない、

自社製品を持たない受託加工業でした。

高度な加工技術が確立されるまで収益があげられないという通常のビジネスモデルでは事業化は

困難ですが、我が社ならその時その時のレベルに見合った加工を手掛けることで比較的早期に

商業加工を開始でき、量産を行うことでさらに技術を向上させることができると判断しました。

また将来の事業規模を考えた結果、独立した別会社での事業化を決定したのです。

世の中に多く立地するメッキ業者にとってすらなかなか理解してもらえない奇想天外の技術ですが、

炭素めっきは素晴らしい可能性を秘めています。

国の助成を受けての3年間の事業化研究を終えて、いよいよ世界で最初の事業が開始されました。

この技術が広く世界に普及する努力を我が社は進めてまいります。


炭素メッキ詳細

ビジネスモデル

「炭素めっき」の受託加工

当社は受託事業者であり、加工する対象物を限定しないことが強みです。顧客のニーズに応じ、さまざ

まな対象物に「炭素めっき」を施します。その用途は非常に広範で、可能性は大きく広がります。

たとえば身近な例を申し上げると、最近、アルミニウムなどの熱伝導性の高い素材を活用することでア

イスクリームをすくいやすくする専用スプーンが話題になっていますが、これに「炭素めっき」を施せ

ば熱伝導性がさらに高まります。こうした民生分野で積み上げた量産のノウハウを、電気・電子デバイ

スやインフラなど付加価値の高い分野に展開してまいります。将来的には、寒冷地での電線への着雪に

よる断線問題の解決等の社会問題解決に貢献できる可能性を持っています。

「炭素めっき」の機械販売・技術提供

受託加工と並行して、安定した量産を実現するための機械装置の開発も進めています。「炭素めっき」

の技術を広く普及させるため、将来的には周辺設備も含めたプラント、技術のノウハウ、特許使用権を

ユニットとして販売してまいります 。

競争優位性

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